サラリーマン思考から起業脳へ|不安に強くなる6つの視点
こんにちは、クローバーです。
「いつかは自分で会社をつくってみたい」「もっと自由に働きたい」——そう思いながらも、会社員としての安定や環境になかなか踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
実際に会社勤めから経営者への転向は、手続きや資金準備、事業計画の作成だけでなく、思考のスイッチングが必要不可欠です。
「サラリーマン脳」から「経営者脳」へと切り替えることができると、選択と行動の質が一気に高まり、迷いや不安への耐性も強くなります。
これから3回は、会社設立の準備編としてテーマを3回に分けてお届けします。
- マインドセット
- お金
- 事業計画の基となる自己分析
今回は、行動の柱となるマインドセットに着目します。体験も加えてお伝えしますので、最後までお読みください。
目次
サラリーマン思考の特徴:守られた構造の最適化
多くの会社員は、明確な職務分担や上司からの評価のもとで働いています。
これは非常に合理的で効率的な働き方ですが、起業には異なる性質が求められます。
代表的な「サラリーマン脳」の特徴
- 指示や評価を“外部”に委ねる傾向
- 正解や前例に従うなど安心感を軸に答えを出す
- リスク回避を目的とした行動をとる(自己決定・自己責任の範囲が狭くする)
- キャリアが“昇進・昇給”を軸に設計する
- 所属する組織のルールや文化が「最も適切だ」と考えてしまう
つまり、「失敗しないこと」「会社や上司が正しいということをこなす」が最重要になりやすく、自分で道をつくる起業とは異なる地図をもち、地図の外にある世界や価値観に目を向けないでいる状態です。
では、このようなサラリーマン脳から経営者のマインドに変わるために、どんなマインドセットをすべきでしょうか。
経営者に必要なマインド:選び、動き、創り出す力
経営者には、未知の領域に足を踏み入れ、仮説を立てて検証し、修正しながら前に進む力が求められます。
また、失敗は悪ではなく、そこから学び取り、成果を出すために今までと違った行動をするか、成果がでるまで諦めないことも大切な要素です。
必要とされるマインドセットの例
- 内的評価軸の確立:「誰のために、何をするか」が明確にしましょう。
- 意思決定力の強化:多数派や常識を盲信せず、自分軸で選び取る習慣をつけましょう。
- 行動ベース思考:「完璧に考えてから動く」ではなく「動きながら考える」柔軟性が求められます。
- 不確実性との共生:「正解がない」と受け入れてからが本当のスタートです。
- 失敗は経験であり、悪ではない:「成功はたくさんの失敗の上になりたっている」ことを念頭に行動しましょう。
- とにかく諦めない:諦めた人が失敗者であり、成功した人はゴールにたどり着くことを諦めなかった人です。それを支える自己肯定感・自己効力感を高めましょう。
この切り替えは簡単にはできません。努力と時間が必要です。
「まずは気づくこと」がその第一歩なので、興味・関心をもったところから取り組んでみてください。
よくある不安の乗り越え方:心理学的アプローチで“心の土台”を整える
前述では、行動に繋がるマインドセットを中心にとりあげましたが、経営者の多くの人は不安を抱えています。
——「失敗したらどうしよう」「自分にできるのか分からない」など——は、心理学の力を借りることで少しずつ解きほぐすことができます。マイナス思考に効果的な心理学的メソッドは、次の2つです。
認知行動療法(CBT)
不安やネガティブな思考パターンを見つけ出し、言語化して、現実的な視点で再構成する手法です。
参考サイト:こころのスキルアップ・トレーニング https://www.cbtjp.net/
日本における認知行動療法の第一人者である精神科医・大野裕先生が発案・監修する認知行動療法活用サイトです。
セルフコンパッション
「できていない自分」への批判を緩和し、「人間らしさとして受け止める」優しさのトレーニングです。
参考サイト:日本心理学会 セルフ・コンパッションと「あるがまま」
https://psych.or.jp/publication/world087/pw05/
たとえば、「こんな弱い自分じゃ無理だ」と思ったときに——
「今は不安だけど、挑戦してる私はすでに一歩前にいる」と言葉を書き換える練習が有効です。
また、「なぜ自分だけがしんどいのか」と悲観的な想いに縛られず、
「誰もが同じように苦しんでいる」「誰もが苦しい時期を経験する」といった人間の共通性に着目出来て、悲観的な思考から解放されます。
私の事例
私は、認知行動療法の中の問題解決に関するステップに類似する方法で不安を乗り越えました。
背景として、サラリーマン時代の仕事の発想や仕事の仕方は「完璧主義者」で、いつも「不安」と隣り合わせでした。
具体的には、責任が大きい・難易度が高い仕事を任されると「大丈夫かな」「できるかな」といった感情です。
これを解消するためにとった方策は、「書き出す」でした。方法としては、次のような手法をとりました。
- 感情に対する原因があるならば、何に対して不安を感じているのかを書き添える。
- 感情そのものを言語として書き切る。
- ①と②を書き終えて、全体を俯瞰してみる
- 不安を解消しやすい、または、行動しやすい項目を選び出す
- 自分1人で行動できることを書き出す(「相手に○○をしてもらう」ではなく、「Aさんに○○を伝える」や「Aさんに理解してもらうために○○をする」といった行動部分の主語が自分自身となるようにする)
効果としては、次のことがありました。
- 行動に焦点を当てられ、不安な気持ちが膨らむことはなくなった。
- 冷静に考え、行動できた。
- 行動しているため、「ベストを尽くしている」という感情も生まれた。
- 期待する結果が生まれなくとも、すぐに気持ちの切り替えや行動改善につながった。
自分を動かす言葉・ビジョンの設定:軸のある行動へ
「起業したい」と思っても、日常の迷いや周囲の価値観に流されてしまうことはよくあります。その時、自分を律する言葉があると、一歩一歩がしっかりしたものになります。
- 夢(ミッションとビジョン)の言語化
→「自分は何のために誰に価値を届けたいのか」
行動の源泉となる想いを言葉にしましょう。行動する前に、それを言語化しなければ具体的な行動に繋がりません。
あなたの頭の中にある想いを可視化して、より具体的なものとして表現しましょう。
- 感情で動く言葉の発掘
→「誰にも助けてもらえなかった自分に、今のサービスを届けたい」
あなたの想いの根源は、過去にあった心を震わすほどの嬉しかった出来事、悲しかった出来事にあると思います。
あなたのその大きな感情を動かした出来事などを軸に、あなたを勇気づける感情の言葉を書き出してみましょう。
こうした言葉は、普段は忘れていることも多いですが、今のあなたを形づくっている大きな要素です。言葉で自分を導くだけでなく、仲間や協力者をつながる力にもなります。あなたの大切な思いの一つなので、飾らず、ありのままを書き出してみましょう。
仲間・相談できる先輩をつくる:孤独への処方箋
起業初期に感じる孤独や不安は、あなたが思っている以上に行動を止める力を持っています。
だからこそ、意識的にコミュニティや先輩にアクセスすることが大切です。
話せる相手がいることで、不安が具体化され、道がひらけることもあります。仲間づくりもあなたを支え、成長させる大切な要素として頭の片隅に置いておきましょう。
- SNSで起業をしたい領域で活動している人や興味関心の高い人と繋がりましょう。
- Peatix・Meetupや業界イベントなどで勉強会、交流イベントに参加しましょう。
- 仲間づくりといえども、ビジネスなので利益や損得、業種の一致といった条件ばかりに着目する方もいます。が、そんな損得勘定的な視点ではなく、相手との「価値観の共鳴」を大切にして交流しましょう。(損得勘定が目的だと、あなたの足元をみた悪い人しか寄ってきません。)
役立つ書籍:思考の型を学ぶ、心の支えを得る
参考までに、起業の際に役立つ一般的な本を載せました。スマホを見る時間を本を読む時間に置き換えると、あなたの言動も変わるかもしれません。
| 📘 書籍タイトル | 概要 |
| 『セルフ・コンパッション』(クリスティン・ネフ) | 自己否定の強いとお感じの方にお勧めな本です。自己否定感の強い方は、読んですぐに否定的思考がとれるまでの効果は表れないでしょうが、書かれていることのうち、やりやすい方法を継続すると、徐々に自分に優しくすることができます。 https://amzn.asia/d/3RwoAQR |
| 『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー) | 自分の価値に基づいてビジョンや行動を組み立てる思考を学べる。原著は厚い本ですが、漫画やダイジェスト版など様々なタイプが出版されています。 ・原著(30周年記念版):https://amzn.asia/d/5J5VqZQ ・漫画版(1巻~4巻):【第1巻】 https://amzn.asia/d/8T0kmmE ・エッセンス版(13歳から分かる! 7つの習慣 自分を変えるレッスン):https://amzn.asia/d/10q10Wh |
最後に
起業への一歩は、「何をするか」よりも、「どんな思考を持つか」のほうが重要な場合もあります。不安や疑問があるのは当然。でも、視点を変えた先には、あなたらしい働き方がきっと見つかります。
次回は、「お金の計画編」で、数字の整理とリアルな資金戦略に迫っていきます。ぜひお楽しみに!
次回:「お金の計画編」はこちら
