起業するには?まずあなたの想いを可視化してみよう

はじめに

こんにちは、クローバーです。
あなたが心に決めた『起業』という大きな挑戦。でも、準備を怠ると、思わぬ壁にぶつかり、夢を諦めざるを得なくなるかもしれません。そんな勿体ないことにならないよう、起業準備のファーストステップとして、シンプルな方法をご紹介します。ぜひ最後までご覧ください!


あなたのアイデアや状況の現在地を理解しよう

ワークシートをご用意いたしましたので、ダウンロードをし、その後の解説を読み進めてください。

ワークの目的・効果

起業は夢の実現への一歩。しかし、その道のりには想像以上の課題が待ち受けています。これからご紹介する方法により次のようなことが叶います。

この方法はシンプルですが、夢を夢で終わらせず、より大きなビジネスへと成長させるための重要なステップです。ぜひ実践してみてください。

<ワークによる効果>

  • あなたの起業における想い・考えがどこまで明確になっているのかを把握できる。
  • 起業をするための課題を洗い出す。
  • 生活や人生のリスクをできる限り無くした人生の選択ができる。

ワーク全体の所要時間は2-3時間となります。お茶やコーヒー片手にリラックスした状態で取り組みましょう。

まずは、いまのアイデアを書き出す

まずは、書き出すステップは4つです。ここでの所要時間は、1-2時間です。ここでは、あなたの頭の中にある事業アイデアを兎に角洗い出すことを目的としています。そのため、正しい/正しくないといった判断はせず、思いついたもの、気づいたことは何でも書き出してみましょう。

  1. Sheet1を使って、6w1Hで事業を書き出す。
    あなたが今考えている事業について、6w1Hのフレームワークに書き出してみましょう。できる限り、具体的に書いてください。
  2. 6w1Hで明確になっていないものについて、なぜ具体的にかけないのか、考えてみましょう。ここで、あなた自身に起因する原因を明らかにします。

    (あなたへの問いかけ)
    1. それは事業に関する知識や情報がたりないからですか?
    2. 知識や情報があったとしても、アイデアが思い浮かばないからですか?
    3. 考えを深めるのにためらう要因があるからですか?
  3. Sheet2を使い、あなた以外の外部要因による障害を明らかします。
    起業するにあたり、次の5つについて、心配事はありますか?現状や心配事を書き出してみましょう。これによって、あなたを取り巻く環境面での課題が浮かびあがります。
    1. 家族の問題

      家族と起業について話したことはありますか。家族はあなたの身近な応援者です。その理解・協力を得られないと、あなたの心理的足かせになるかもしれません。

      事業に集中する環境をつくるためにも、まずは家族の理解が得られるよう家族が抱える問題やライフイベントについて整理しましょう。また、反対される理由が思い浮かぶならばその理由を書き出し、その対策まで考えてみましょう。
    2. 資金の問題

      開業には資金が必要です。資金の目安は、初期費用+生活費6か月分と一般的に言われています。まずは、その目安分の貯蓄があるのか否か判断する必要があります。そのため、開業資金に係る費用を算出してみましょう。

      資金が足りない場合は、創業期の企業や個人事業主向けを支援する補助金や、金融機関の借り入れなどを行うという選択肢も考えられますが、生活費は金融機関から融資を得ることはできません。また、補助金は、対象となる製品やサービスを購入後に国などから補助金が支給されるフローが基本となっています。よって、補助金の支給までにお金が枯渇しないよう努めなければなりません。

      開業資金と生活費の目安をリストアップし、どれくらいの資金が必要なのかを把握してみましょう。
    3. 信用の問題(コネの有無)

      あなたの事業を応援する人や仲間が多ければ多いほど事業がスムーズに進みます。そのための仲間がいるかどうかを考えてみましょう。

      仲間の有無によって、最初の売上が立つ時期が大きく前後したり、その後のビジネスの拡大の可否も左右されます。
      また、とても閉鎖的な人間関係に基づくビジネスの場合は、起業する前の人脈づくりを優先しなければならないかもしれません。一方で、たとえば、Xでフォロワーが多い人など、一見、あなたのビジネスに有益となる人の「数」が多かったとしても、ビジネスを一緒にできるほどの信頼関係がなければそれは人財とは言えません。

      ビジネスをするうえで、相談や協業、取引が行える人がどの程度いるのか、あなたの現状をありのまま洗い出してみましょう。
    4. 法的な問題(行政における規制の有無)

      事業を始めるための障壁として忘れてならないのは法的要件です。これをクリアしないと、資金(カネ)や信用(コネ)があってもビジネスを始められないという事態に陥ります。事業を始めるにあたり、国や都道府県、市区町村の許可・認可などが必要となる業種なのか確認をしましょう。そして許可や認可等が必要な場合は、その要件がクリアできるのか情報を整理しましょう。
    5. もし、その他の懸念事項があれば…

      業界動向や経済状況など、ビジネスを始めるうえで懸念事項があれば、他の問題に影響を及ぼすかもしれませんので、念のため書き出してみましょう。
  4. ここからSheet3を使って課題の整理をします。ここまでのワークで洗い出した課題に難易度を設定しましょう。

    難易度は、3段階(難・中・易)または、5段階評価(5が一番難易度高いとする)のいずれかで設定してください。

    課題の中には、時間や労力を要するものや、人の協力が必要なものがあります。これらは特に難易度が高いと考えられます。できれば、その課題が克服できる期間も目安として書き込んでみましょう。
  5. そして最後は、課題の取り組む順番を決めていきます。Sheet4を使い、クリアすべき課題を取り組む順番に並べ替えてみましょう。

    期間、難易度、課題の前後関係を考えて、並べ替えてみましょう。それによって、あなたの開業までの課題克服ロードマップの完成です。

あなたの気持ちを確認する

ロードマップを作成して終わり!ではなく、もう一つワークを行っていただきます。所要時間は1時間です。
ここのワークは実は一番重要です。ロードマップを俯瞰してみて、いまのあなたの気持ち・感想を受け取ってみましょう。

真面目にワークを取り組んだ人や、今までの経験にない領域での起業をお考えの人ほど、課題が沢山出てきたと思います。
それを見て、あなたは思い浮かんだアイデアを社会で実現したいのか、もう一度考えてみましょう。

ここでどんな思い・感情が出たのかによって、あなたが起業に向いているのかが少しわかります。

起業後も、想像したことのない困難が待ち受けています。アイデアレベルで「面倒くさいな」と思ったのなら、あなたが起業するのではなく、転職をお勧めします。転職してあなたの想いを実現したほうが、ストレスも少なく、時間や労力・金銭などのコスト面から考えても効果的・効率的な選択肢となります。

一方で、「よし、色々ありそうだけどやってみるぞ!」と課題に前向きに対処していこうと奮起したのならば、起業についてより深く、アイデアの解像度高く考え続けるのが良いでしょう。

Why(なぜ)が一番大切。それって本当に起業でないと叶えられない?

前述しましたとおり、起業の困難さに対してワクワクするのは、起業するに必要な能力のひとつですが、成功するビジネスにするには、6w1Hのなぜの深堀が一番大切だと私は考えます。

理由としては、「なぜ」の質問には、提供する製品・サービスそのものやニーズ、その対象者、提供方法など製品やサービスをより深堀して考えていくきっかけとなりうる問いだからです。また、困難に直面した場合も、あなたのモチベーションを挙げる要素となりうる問いです。また、「なぜ」以外の質問は、状況によって選択肢を変えることは可能ですが、「なぜ」だけはあなたに内在する質問です。これらの理由により、「なぜ」については、時折、考察しなおすことをお勧めします。


最後に

最後までお読みいただきありがとうございました。起業は、アイデア上では簡単にできますが、実際に始めると困難が伴います。私も、大小様々な迷いや困難にあいながら日々奮闘しています。とはいえ、小さい力ですが誰かの役に立ったり、社会の一員として事業を行えることの嬉しさも実感しています。

今回、自身の振り返りも含めて、皆様の想いが社会の中で形となり、より良い人生の選択をしていただく一助となれば幸いです。また、あなたの夢を形にするための伴走車としてのサポートをしております。業許可や株式会社の定款作成に関するサポートを行っていますので、お困りの皆様は是非ともホームページのお問い合わせフォームからご一報ください。

悩むことも迷うことも、起業の大事なプロセス。それがあなたの可能性を広げる一歩になります。あなたのビジョンを信じて、一歩ずつ進めば、道は開けます。未来へ向けて、共に挑戦しましょう!

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