「起業の不安は“話せる人”で半減する—孤立しない勇気が未来を動かす」
目次
“話せる人”がいるだけで、不安は半分に
こんにちは、クローバーです。
起業を考え始めたとき、誰もが一度は立ち止まります。
「本当に自分にできるのか」「失敗したらどうしよう」「誰にも相談できないかもしれない」——そんな不安が、静かに心を締めつけるのです。
2023年の中小企業白書でも、起業について相談できる支援者がいたことによって起業に踏み切れた方が、3割を超えており、相談できる人がいるかいないかは、重要な要素となっています。
今回から3回にわたって、「人とのつながり」をテーマに取り上げていきます。

統計からみる、起業者が抱える具体的な悩みとは
中小企業庁の調査によると、起業を志す30歳代以下の人の46.0%が「事業に必要な専門知識や経営ノウハウが不足していた」と答えています。
また、「事業計画の策定方法が分からなかった」と感じた人も21.4%にのぼります。これは、40代以上の層と比べても顕著な傾向です。
つまり、若い起業希望者ほど「何をどう始めればいいのか分からない」という不安を強く抱えているのです。

けれども、こうした不安は、必ずしも“自分の中だけ”で解決する必要はありません。
むしろ、「誰かに話すこと」で、驚くほど軽くなることがあります。起業は孤独な戦いではなく、対話から始まる旅。話せる人がいるかどうかが、未来を分けるのです。
サポーターの種類と役割
起業において「話せる人」とは、必ずしも専門家である必要はありません。
あなたの周囲には、さまざまな形で支えてくれる“サポーター”が存在しています。
| 実務サポート (スキル・知識) | 心理的サポート (共感・励まし) | |
| 公的(制度・専門) | ・専門家 (税理士、コンサル) ・支援機関 (商工会議所、地方自治体) ・金融機関 (日本政策金融公庫、銀行他) | ・起業支援団体 ・メンタリングサービス提供会社 |
| 私的(個人・関係) | ・元同僚、現同僚 ・仕事の相手先 ・経験者の知人 | ・家族 ・友人 ・SNSの繋がり |
- 専門家(税理士・コンサルなど)
資金調達や事業計画など、具体的な課題に対して的確な助言をくれるプロフェッショナル。 - 支援機関(商工会議所、地方自治体)
制度や補助金の情報提供、地域ネットワークへの橋渡し役。 - 金融機関(日本政策金融公庫、銀行他)
創業融資や資金計画の相談に応じる資金面の専門支援者。 - 起業支援団体
仲間づくりと情報交換ができる、心理的にも実務的にも頼れるコミュニティ。 - メンタリングサービス提供会社
継続的な対話を通じて、事業の方向性と精神面を支える伴走者。 - 元同僚・現同僚
業界知識や経験を持っている人は、実務的なアドバイスをくれる貴重な存在です。 - 仕事の相手先
取引先や業界関係者との関係は、協業の可能性や実践的なヒントにつながることも。 - 経験者の知人
リアルな体験談で不安を和らげ、実践的なヒントをくれる身近な先輩。 - 家族
精神的な支えとなり、生活面での理解や協力をしてくれる存在。起業初期の不安定な時期に、安心感を与えてくれます。 - 友人
気軽に話せる相手として、アイデアの壁打ちや感情の共有に役立ちます。時には率直なフィードバックも。 - SNSの繋がり
同じ志を持つ人との交流や、情報収集、共感の場として活用できます。
こうした人々は、それぞれ異なる角度からあなたを支えてくれます。大切なのは、「誰に何を相談するか」を見極めること。そして、遠慮せずに声をかけてみることです。
不安の種類と仲間による解消方法
起業に伴う不安は、実に多様です。
前述の通り、中小企業庁のデータを見ても、「資金調達の目処がつかなかった」、「時間的な余裕がなかった」、「収入の減少」など、現実的な悩みが並んでいました。
では、それぞれの不安に対して、誰に相談すれば、解消の糸口が見えてくるでしょうか。整理してみましょう。
知識・ノウハウ不足の場合
専門家や経験者との対話で、具体的な方法や考え方が学べます。
資金調達の不安
金融機関や支援制度に詳しい人との接点が、現実的な選択肢を広げてくれます。
時間・収入の不安
家族やパートナーとの協力体制を築くことで、負担を分散できます。
事業計画の策定方法が分からない
壁打ち相手やメンターの存在が、思考を整理し、方向性を明確にしてくれます。
アイデアが浮かばない
SNSや異業種の人との交流が、刺激となり、新しい発想を生み出します。
不安以外に見落とさない方がよい感情
さらに、見落としがちな感情面の揺れを誰かに話すことで言語化され、整理されていきます。
以下の4つの感情を感じたら、放置せず話すことで、自分の気持ちを客観視できるようになるのです。
- 焦り
- 恐怖
- 希望
- 矛盾
「人付き合いが得意じゃない」。人は共感からスタート
「でも、自分は人付き合いが苦手で…」
そんな声もよく聞きます。
けれど、「人脈づくり」という言葉の重みでかえって行動力が減退してしまうことも。
起業に必要な“つながり”づくりは、どういう姿勢で挑めばいいのでしょうか。
- 社交的である必要はありません。個性を受け入れられ、受け止められる人を見つけることを念頭におきましょう。
- 人間関係は“スキル”ではなく“姿勢”です。
**「素直に」「聞いてみる」「頼ってみる」**だけで、世界は少しずつ変わっていきます。
たとえば、「ちょっと聞いてほしいんだけど…」と話しかけるだけで、相手との距離はぐっと縮まります。
人は、頼られると嬉しいもの。あなたが思っている以上に、周囲の人は応援したいと思っているのです。 - そして、今すぐに完璧な人間関係がなくても大丈夫。
オンラインのコミュニティ、イベント、紹介などを通じて、新しい繋がりをこれから築いていけばいいのです。
あなたらしいペースで、あなたらしい関係を育てていけばいいのです。 - 薄く、距離が遠い関係も楽しむ余裕を
苦手な人ともお付き合いしなければならない場面も増えていくでしょう。
無理に深く関わる必要はありません。心地よい距離感を保てれば、それで十分です。
なので、薄い関係や距離が遠い関係もあってもいいという気持ちのゆとりをもって人間関係を築いていきましょう。
起業の出発点は「孤立しない勇気」
起業は、確かに個人の挑戦です。けれど、それを“孤独な戦い”にする必要はありません。
誰かに話すことで、視界が開ける。誰かとつながることで、次の一歩が踏み出せる。
「“話せる人”がいるだけで、不安は半分に」——これは、決して比喩ではありません。
あなたの起業の出発点は、「孤立しない勇気」から始まります。
まずは、誰かに話してみること。それが、未来を動かす最初の一歩になるのです。
