起業の壁は「家族の理解」だった——信頼を築くための5つのステップ

はじめに:起業で最もぶつかる壁—家族の理解

こんにちは、クローバーです。
起業を決意したとき、最初に直面する壁は「家族の反応」です
夢に向かって踏み出したその瞬間、応援の言葉を期待していたのに、返ってきたのは不安や反対の声だった——そんな経験をした起業家は少なくありません。

実際、2017年の中小企業白書によると、起業準備に踏み切った理由として「家族の理解・協力が得られた」ことが、年代や性別を問わず第1位に挙げられています。これは、家族の理解が起業における大きな転換点であることを示しています。

2017年中小企業白書 起業準備に踏み切れた理由

家族の理解があるかどうかで、事業の進み方は大きく変わります。孤独な戦いになるか、信頼に支えられた挑戦になるか——その違いは、起業家の持続力や判断力に直結します。
今回は、家族に理解を得て起業に進む上で、検討すべき5つのステップについてご紹介します。

STEP1 なぜ家族の理解が必要なのかを理解する

家族の存在意義をもとに、なぜ起業において家族の理解が必要なのか解説します。
家族の意義は主に次の3つでとらえている方が多いでしょう。

精神的支え

起業は、精神的にも物理的にも負荷の大きい挑戦です。そんなとき、家族の存在は「精神的支え」として大きな力になります。孤独や不安に押しつぶされそうなとき、そばで話を聞いてくれる人がいるだけで、前に進む力が湧いてくるものです。

協力体制

また、家族は「協力体制」の要でもあります。
生活のリズムを調整したり、資金面で支援してくれたり、時には事業の一部を手伝ってくれることもあるでしょう。こうした支えがあることで、起業家は安心して挑戦を続けることができます

信頼関係が事業の土台になる

そして何より、家族との「信頼関係」は事業の土台になります。
信頼されているという実感は、起業家にとって何よりのエネルギー源です。

STEP2 家族が反対する背景を知る

とはいえ、家族が起業に反対するのは珍しいことではありません。
その背景には、いくつかの共通する不安があります。

経済的不安

収入が不安定になることへの懸念は、家族にとって切実な問題です。
生活への影響を心配するのは当然のことです。

時間のズレ

起業に集中するあまり、家族との時間が減ることへの不満が生まれます。
特に子育てや介護など、家庭内での役割がある場合は、摩擦が起きやすくなります

生活の意味のズレ

起業家が描く将来像と、家族が望む生活が一致しない場合、価値観の違いが表面化します。

未知への不安

起業という未知の世界に対して、漠然とした恐れを抱く人は多くいます
安定した会社員生活からの逸脱は、家族にとってもまた大きな挑戦なのです

STEP3 押し通すのではなく“伝え方”を考える

こうした反対や不安に対して、感情的に説得しようとするのは逆効果です。
そして、あなたはいま、家族がどんな思いを抱えているのか分かっている“つもり”になっているのかもしれません。また、あなたが見えていない家族の問題があるのかも。
起業を一歩進めるためにも、次のような視点で互いの思いの理解に努めましょう。

感情的に説得するのではなく、共有視点で話す

相手の視点に立ち、「共有視点」で話すことが大切です。
あなたの起業したいという想いを一旦横において、最大のサポーターである家族の気持ちを汲み取ってみましょう

相手の不安を理解する姿勢が、信頼を生む

家族の不安を理解しようとする姿勢が、信頼を生みます
「自分の夢を叶えたい」ではなく、「家族の未来をより良くしたい」という視点で語ることで、共感が生まれます。

「自分の夢」ではなく「家族の未来」として語る

起業は個人の挑戦であると同時に、家族の人生にも影響を与えるものです。
そのことを自覚し、丁寧に伝えることが、理解への第一歩です。

STEP4 共感を生み出すコミュニケーションの技法を身に着ける

家族との対話には、いくつかの技法があります。

手法①準備:相談のタイミング/言葉の選び方/関係の段階

相談のタイミングは重要です。
忙しい時や感情的になっている時ではなく、落ち着いて話せる時間を選びましょう
言葉の選び方も、相手の立場を尊重する表現を心がけることが大切です。

手法②話を聞く姿勢:傾聴→感情の整理→未来像の共有

まずは相手の話を傾聴すること。
反論せずに受け止めることで、感情が整理され、対話の土台ができます。
その上で、自分の描く未来像を共有すると、相手も視野を広げやすくなります。

手法③話を進める姿勢:非暴力コミュニケーション(アサーティブ表現)

非暴力コミュニケーションを意識したアサーティブな表現が有効です。
自分の思いを率直に伝えつつ、相手の感情やニーズにも配慮することで、対話が深まります

STEP5 家族との協力体制を築く

理解を得た後は、協力体制を築くステップへと進みます。

小さな役割変更から始める:家族にできることを一緒に考える

対話の中で浮かび上がった課題に対して、お互いにできることを一緒に考えましょう
そのうえで、家族が無理のない範囲で関わってもらうことや、あなたが家族から求められる役割を少しずつ果たしていくことで、協力関係は自然と深まっていきます。

定期的な報告・共有:進捗を伝えることで安心感を育てる

進捗や悩みをオープンに伝え合うことで、家族は安心し、応援する気持ちが育ちます
また、あなたのことを伝えるだけでなく、家族の想いを汲み取るような話し合いの機会を設けるようにしましょう。

「仲間」としての関係性を築く:感謝と尊重を忘れずに

感謝の言葉を忘れず、尊重の姿勢を持ち続けることで、家族は単なる支援者ではなく、事業のパートナーになります。
頑張っているから“わかってくれているはず”と慢心せず、あえて感謝やねぎらいの言葉を伝えることが、関係性を深める鍵になります。

まとめ:事業の成長=家族との信頼構築

家族との関係は、事業の“見えないインフラ”です。理解と信頼があることで、起業家は安心して挑戦を続けることができます。
家族の応援は、事業の加速装置です。孤独な戦いではなく、信頼に支えられた挑戦へと変えるために、まずは「伝えること」から始めましょう。

起業家としての力は、家族との関係性の中にこそ宿っています。応援団としての家族を育てること——それが、事業を倍速で進める鍵なのです。

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